長射程誘導弾、配備前倒し 反撃能力への転用想定―防衛省概算要求

 防衛省は31日、2023年度予算概算要求を発表した。過去最大となる5兆5947億円に加え、金額を示さない 事求を多数計上。 事求には射程を現在の百数十キロから1000キロ程度に伸ばす「12式地対艦誘導弾(SSM)」改良型の配備予定を3年前倒しして、26年度に運用開始する経費も含む。
 政府は年末の国家安全保障戦略などの3文書改定に向けた議論の中で、自衛のために敵のミサイル発射拠点などをたたく「反撃能力」保有の是非を判断する。保有を決めた場合、地上目標の攻撃も一定程度可能な12式SSM改良型は有力な手段の一つとなる。
 12式SSM改良型は艦艇・航空機から発射するものと合わせて、開発費計272億円を計上。侵攻を受けた島しょを奪還するための対地攻撃用高速滑空弾の研究費166億円に加えて、26年度に運用を始める事業を 事求とした。マッハ5以上の「極超音速」で飛ぶミサイル開発も進める。(2022/08/31-13:49)

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