縦書きの文章の書き方②
文章を添削するときに気になるのは
- 中心は揃っているか
- 字がだんだん大きくなったり、小さくなったりしていないか
- 行の上下の空白が揃っているか
ということです。
個人個人の字の癖は一朝一夕ではなかなか克服できないとおもいますが、上記の内容なら少し気にかけていれば改善ができるのではないかと思います。
例えば、
⑤ ④ ③ ② ➀
- 中心は揃っているか
中心を揃えることは前回までもお伝えしています。(② ⑤)
できていれば文章が整然としてみえます。
2. 字がだんだん大きくなったり、小さくなったりしていないか
字が大きくなる、というのは、自分の字が大きいことを意識していて、最初は小さく書き始めるけれど、段々目先の文字を書くことに集中してしまい、先に書いた字より大きくなってしまうということが考えられます (③)。
一生懸命丁寧にキレイに書くことは、すごく良いですが、結果的にアンバランスな文章になってしまいます。
字が小さくなる、のも同じ理由です。(➀)。
また、どちらも目先の字にとらわれて、気がついたら変なところで改行しなければならなくなった、ということがあります。
たとえば、〔山下さん〕というのを〔山下〕が下で〔さん〕が上に来たり、〔使って〕の〔使っ〕が下で〔て〕が上にくるのはおかしいですし、③のように〔お〕だけが下になるというのもマナー的にも良くないですね。
そこで小さくまとめた方がいいか、ぎりぎりまで書いて行尾がバラバラになるか迷うわけです。
3.行の上下の空白が揃っているか
2.で小さくまとめた方は字の大きさはバラパラですが、行尾は揃います。用紙の下ギリギリまで書いた方は行尾はバラバラです。(④)
対策
行頭行尾を揃えるには、書くことは最初に大体決めておくとして、罫線がある場合、罫線の2分の1、または3分の2のところでいったん全体をみて、この大きさの字だとあと何文字書けるかの目安をつけます。そこで少しずつ字間をつめたり、伸ばしたりして調整します。
といっても、私が書いた文章も、少し行尾が合ってませんね。すみません。。
上手く揃えたら言うことはないですが、この場合でも次の行を同じくらい伸ばせば、変なところで改行するよりも、あまり気にならない・・と思うのですがいかがでしょうか。