高機能でも、毎回具体的に伝えないとわからない(2016年4月13日のメルマガ)
★こんにちは、ハルヤンネです! ★
これは高機能の人によくある事です。たとえば、他の家族のことで、忙しく立ち回っているときに、「@@してよ〜」とやってくる。「みたらわかるでしょう。お母さん忙しいのよ」とムッとする。「こんなこともわからないの」と思えてくる。
ええ、わからないんです。「お母さん、今忙しいから、話は仕事が終わってからにしましょうね。」と正確に言わないと、それに「あなたもお手伝いしてよ。&%を箱に入れて(片付けて)くれたらうれしいな」とか、本人に具体的にすることをお願いするとか。
この「毎回具体的に伝えないとわからない」がわかってくると、付き合いグッと楽になるんですよ。知的障害が合併しているお子さんになら、「(わからないかな?)伝えないと・・」と思うんですが、高機能のお子さんは「このくらいなら、わかるだろう」になるんです。相手に期待する。でも、この「毎回具体的に伝えないとわからない」は、知的があろうとなかろうとわからないのです。
お母さんが忙しくしてたら、あとで高機能の娘さんに言われたそうです。「すること言ってくれたら手伝ったのに」。お母さんは『家にいるんだし、なにか手伝ってくれたらいいのに・・気の利かない子ね〜』とずっと思っていたんですよ。これ、娘さんが「言わないからわからないのよ」と言ってくれないと、「ずれたまま」なんですよ。
大人の言動と、それで発達障害の子どもの感じることは、違うことが多い。視覚的具体的肯定的に伝えないと、かなり「ずれている」のです。それが溜まっていく。で、ある日どっか〜んです。
子ども会が、前回はお菓子作りだったのに、今回はDVD鑑賞だったとしましょう。知的障害があるお子さんには、「今日は、お菓子作りじゃなくてDVDを見るよ」とかいて伝えますよね。でも、高機能のお子さんには、「チラシにも書いてあるしわかるでしょう」とそのまま行かせる。帰ってきたお子さんが言うんです。「お菓子作りいつするのかと思ってたけど、なかった〜」と涙目で。
ここで、「前回と違うよ。今日はDVD鑑賞だよ」と伝えなかった自分が悪かったんだとわかるお母さんと、「チラシに書いてあったでしょう!そんなこともわからないの!」と叱るお母さんがいるんです。
どちらのお子さんが親御さんといい関係性でいられるか、一目瞭然ですね。親御さんといい関係=社会も信用していくですよ。特性を知る、世界を知るということが、いかに大事かをどうぞわかってください。
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